アダルト・チルドレン
癒しのワークブック
本当の自分を取り戻す16の方法より


第一部 自分の過去を知る

step1 本当の自分を取り戻すために

自分に向き合うことの意味



自分を癒すということは、自分の心の傷と出会い
自分の心の傷の痛みを取り除き
自分を受け入れ、安らぎを得るということだけでなく
自分のよりどころとなる安全な場所を現実に作り、人間として成長し
健全な人間関係を作っていくということです。


これも偶然ではなく必然的な出会いだと思うのだが
夫のアルコール依存症で相談していた医師から
アダルトチルドレンという存在を知るまでは

自分が子供のころ不健全な環境にいるとは
認識できなかったので
不健全な考え方、行動、コミニュケーションが
自分の心に浸透していくことを
自覚することは無かった。


アダルトチルドレン、共依存のチェック項目に
私のこれまでのことすべてのことが当てはまった。

自分が不健康な環境に育ったことを
もっと早くに認識できていれば
息子や娘に対しての育て方も変わっていたと思う。

正しい育て方というものがあるかどうかはわからないが
母の背中には正しい育て方というものを感じることは
無かったのだと思う。

子供の育て方などを考えるよりも
そのときそのときを一生懸命に
生きていればいいと思っていたから
まさか自分が母と同じように
不健全な育て方をしていたとは気がつかなかった。

長男、長女、次女の心を
ゆがんだものに形成してしまった
罪があるとしたら
これからは次の世代になる孫に
その不健全な考え方や行動を伝承しないためには
どうしたらいいのか
暗中模索を繰り返していた。

やはり十数年前にしていた
アダルトチルドレンのことを掘り下げ
インナーチャイルドを見つけ
癒すことだと思いついた。

しかしそれはたやすいことでは無かった。
そのことに触れようとすると
好転反応なのかどうなのかは
わからないが、本を読むことを拒絶して
体の具合が悪くなっていた。

自分の時間が持てるようになり、
自分を知ることが大切だということに
やっと思えるようになり

今まで出来なかった
自分の心の傷に向かい合うことにより、

チクチクと痛んでいた心の痛みをとり省き
自分を受け入れるということ
安らぐということ
自分自身が人として成長しなければ
いくら時間がたとうが
このままの状態が永遠に続くことになるという事。

私自身が安らぐことが出来る
人生を取りもどすことが出来れば
子供たちに与えてしまった傷も
とり省くことが出来るかもしれない。

子供から生き方を受け継ぐ孫の
健全な生き方を作り上げていくためにも
生き方の力のバランスの構造を変えていかねばならない。








本当の自分を取り戻すために